2012年10月9日火曜日

F1 Japanese GP 2012 - part2



世界最高峰の自動車レース、F1。

当然、エアロダイナミクスにも莫大な資金をつぎ込んで
最先端の技術を研究・開発しています。

レースにはルール・レギュレーションがありますので
その枠の中でいかに効率良く、速く走るかということになります。

現在の開発はほとんどコンピューター上での数値解析によるものなので
人間の頭で流体の流れを考えて答えが出せるレベルではありませんが。。。



これ↑はノーズがサーフボードのハルみたいになっていますね。

基本的にノーズ周りの仕掛けは
下方向への路面に押し付ける力を発生させるためのものです。

サーフボードのハルも同じで、
海面に吸い付くということになります。



フロント/リアウィングは主に車体を路面に押し付けて
出来るだけ速いスピードでコーナーを曲がるためのもので、

最近のF1はウィングから色々と生えていますが、
大学院で流体を研究している友人によると
これはウィング周りの渦などが発生しないように、
抵抗になる無駄な力を発生させないために付いているそうです。




フロントから入ってきた空気の流れは、
ボディカウルを経由してリアウィングへと流れるようになっています。

最近はレギュレーションでリアウィングの幅が細く規定されていますが、
効率良く、出来る限り多くの空気をリアウィングに流して車体を路面に押し付けたいので
ボディカウルは非常に綺麗なラインが出ています。


上の画像ではリアウィングが少し蛍光グリーンになっています。

これはウィングに塗料が塗ってあって
実際に走行すると、
空気が強く流れているところ、弱く流れているところが分かるという
意外とアナログな可視化方法です。

これならサーフボードでも実験出来ない事もないですが、
海に溶け出しても大丈夫な塗料じゃないとダメですね。


今のF1は昔よりもエンジンのパワーはかなり抑えられていますが、
タイム/スピードは変わっていない or 速くなっているのは、
近年エアロダイナミクスが非常に進化しているということです。


ALL PHOTOS : Yui Ando



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